木炭は原木の再生を前提とした伐採(択伐:たくばつ)や植林を行えば、同種の優れた原木が再生し、繰り返し木炭を生産することが可能です。
いつまでも原木は枯渇することなく再生されるのです。
木炭の燃焼により放出されたCO2(二酸化炭素)は原木の再生により、同量を吸収しますので、CO2が増えることもありません。(カーボンニュートラルと言われる状態です。)
CO2は再生に数億年もかかる石油などの化石燃料を用いたために増え、地球温暖化を招いているのです。
太古の昔より人類は、薪や木炭を使用していますが、化石燃料と異なり再生サイクルが極端に短いためCO2が増えることはなかったのです。
また必要な樹種のみを根こそぎ伐採してしまうと、他の樹種が優勢になり、良質な原木が再生されず枯渇してしまいます。
これでは木炭産業自体がなりたたなくなってしまいます。
同種の原木が育つよう、根元や若い原木を残す、択伐(たくばつ)による伐採技術が必要なのです。
昔より囲炉裏や火鉢で木炭を使ってきましたが、CO2が増えることはなかったのです。
紀州備長炭の択伐(択伐)技術マニュアル
和歌山県林業振興課発行
根こそぎ伐採してしまうと、周囲の樹木が優勢となり日光を奪われ、ウバメガシは成長できなくなります。
択伐するとわずか15年ほどで、再度伐採できる再生可能エネルギーとなるのです。
和歌山県では若い生産者にもこの択伐技術が習得できるよう、マニュアルを配布するなどして技術促進を行っています。
海外でも一時的なお金稼ぎでなく、事業の継続化、環境保護を図るため、
再生可能な計画的伐採を行う生産者さんも多いようです。
←ベトナムのユーカリ林
伐採後の切株より新たなユーカリが成長しています。
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1)秩序ある伐採において、原木の再生が容易に施されている木炭であること。
2)原木伐採地及び製炭地が明確であること。 海外での伐採においてはその出所、手法が特に明確であることを確認してください。
3)原木の種類は問いません。 竹炭、その他のバイオマス木炭を含みます。
4)基本的にオガ炭、成型炭を含めません。
オガ炭(圧縮成型炭)は原料であるオガクズの多くが副産物であることから、 その主体製品の原木確保に森林破壊の可能性があるため、
また、複数のオガクズが混入したり、 そのオガクズの出先を特定することが困難で、視覚的にも区別できないことから除外しています。
但し、そのオガクズ100%の出所が明確で、秩序ある伐採によるものであればこの限りではありません。
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